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あいにくの天気でしたが、京都平安神宮前の桜です。 願はくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの望月の頃 と詠んだのは西行法師でした。 この歌を知った高校生の頃、ロマンチックだわ〜とはしゃいでた無邪気なあの頃、 仲間のひとりが、まさか本当に、満開の桜の日に旅立ってしまうなんて、誰が思ったでしょう・・ 親友Aが逝ってしまって、もう一年が過ぎようとしています。 30代で癌に侵された彼女は、しかし6年もの間、懸命に戦ったのです。 ちょうど一年前の昨日が彼女に会えた最後の日。 あの日、私の手からレモンシャーベットを食べたのが最後でした。 あー、おいしかった、ありがとう。ありがとう。と力のない声で何度も言ってくれて、そのあともう彼女はしゃべることも何かを口にすることもできなかったそうです。 それから4日後、桜が満開になるのを待っていたかのように、ついにAは力尽きてしまいました。 なんにもしてあげられなくて、ごめんね。ただ泣くしかできなくて。 食べることが大好きだったA。 もう飲み込めないからって、看護婦さんに止められたけど、あの時、もっともっといっぱいシャーベット食べさせてあげればよかった。 A。今、何食べてる〜? そっちは食べても太らない? Aは若いままでいいね。 私はまたひとつ年をとってしまったよ。 昨日Aが愛した京都に行ってきたよ。 あいにくの曇り空だったけど、桜きれいだったよ。 見てる?A。 |
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